今回は、WSLを既に管理者が使っているPCにおいて、標準ユーザーでも使えるようにしようとした際に地味に躓いたので、覚書も兼ねて対処法を紹介します。
なお、ここで言う標準ユーザーというのはWSLの中でのユーザーのことではなく、Windowsユーザーのことを指します。(念のため)
また、既に管理者がWSLを使っているというのは「Linux用Windowsサブシステム」の有効化などは既に済ませている前提となりますので、この辺については割愛いたします。
Windowsの情報
| 項目 | 内容 |
| エディション | Windows 11 Home |
| バージョン | 25H2 |
| OSビルド | 26200.8875 |
躓いた点
まず、コマンドプロンプトを開いて次を実行。
wsl -l -v下記のようにディストリビューションが登録されていないと出たので、
Windows Subsystem for Linux has no installed distributions.標準ユーザー用にUbuntuをインストールします。
wsl --install -d Ubuntu本来であれば、しばらくインストール処理が走って完了した後、ユーザー情報の初期化(パスワード設定とか)をするはずのところで何も出ずに終了してしまいました。
ディストリビューションが正常にインストールされました。'wsl.exe -d Ubuntu' を使用して起動できます。という文言は出ています。
次のコマンドを実行すると、
wsl -d Ubuntu下記エラーが出て起動できません。
致命的なエラーです。
エラー コード: Wsl/Service/E_UNEXPECTED私の場合は、管理者アカウントでは何の問題もなく起動できる状態でした。
色々調べて試してみたところ、結論としては案外簡単な操作で解決できました。
結論
私の場合は、下記操作を行うことで無事起動できるようになりました。
PowerShellを管理者として実行します。(コマンドプロンプトではありません)
次を実行します。
wsl --update続いて下記を実行します。
wsl --shutdownそして、Windows PCを再起動します。
やることは簡単なのですが、これに気付くのに地味に時間を要したので、同様の現象が起きている方は参考にしてみてください。
付録
その他、試してみたことを記載しておきます。
上記結論の内容で解決できなかった場合は、一度試してみるのもよいかもしれません。
ディストリビューションの再登録
標準ユーザーでインストールする際に、何らかの理由でUbuntuの登録情報が壊れた可能性があります。
標準ユーザーでコマンドプロンプトを開き下記を実行します。
wsl --unregister Ubuntu正常に終了したら、再インストールします。
wsl --install -d Ubuntuこれでユーザー情報の初期化まで進むか確認します。
Ubuntuの状態を確認
Ubuntuのインストール後に、正常にインストールが出来ているか確認します。
PowerShellで下記コマンドを実行。
wsl -l -v下記のように出力されればOKです。
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Stopped 2もし、下記のようになった場合は、ディストリビューションが何も登録されていない状態です。
Windows Subsystem for Linux has no installed distributions.おわりに
今回は、WSLを標準ユーザーで使用する際の躓きポイントについて扱いました。普段使いはWindowsにしたいけどLinuxも使いたい方にとってWSLはとても便利な機能です。
ただ、WSLを初めて使おうと思った際に、OSのバージョンによって設定やインストール方法が異なったり、ディストリビューションをコマンドかMicrosoft Storeからインストールしたかで状態が変わったりもするようなので、PCを新調する際はスムーズに導入できるか少し緊張しますね。
以上、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
